松平辰蔵
- 2017.06.08 Thursday
- 20:13
松平地区と言えば歴史。
徳川の祖である松平氏発祥であります。
松平家の始祖である親氏公は松平地区を代表する英雄ですね。
しかし、私が大好きな英雄がもうひとり。
それは「松平辰蔵」さん。
先日、辰蔵さんのお墓を初めて訪れました。
場所は志満屋さんの横にある階段を登っていきます。
山を少しだけ歩くと松平こども園の横に出ます。
こども園よりも手前に左に入っていく道があり、進んでいくと墓所があります。
この先?と思うところを進んでいくと、色々な方のお墓があるので探すのに苦労しました。
割と奥の方で見つけた辰蔵さんのお墓。
それよりも「辰蔵」って誰?と思われる方も多いと思います。
幕末、三河地区でとても大きな一揆が起きました。
通称「加茂一揆」
「鴨の騒立」として知っている人も多いと思います。
この加茂一揆の頭取が辰蔵さんです。
加茂一揆については5年前にブログでかなり簡単に書いてありますのでご参照ください。
http://blog.matudaira-sato.com/?day=20120623
元々暴力的な一揆にするつもりがなかったものの、一気に勢力が大きくなって収拾がつかなくなりました。
いつの間にか打ちこわしを繰り返すような一揆になってしまい、しまいには辰蔵さんの家まで壊されることとなりました。
しかし、鎮圧後、頭取である辰蔵さんが捕らえられないわけはありません。
自分のお家が壊されてしまったのに。
それでも・・・
それでも、辰蔵さんはお役人相手に「上がゆがむと下はなおゆがむ」と堂々と言ってのけたのです。
庶民の苦しみを必死で訴えたのです。
この時代、お上に楯突く事がどれだけ難しいことだったてでしょう。
この辰蔵さんの言葉はいつの時代にも通用しますね。
墓石の横には「松平辰蔵」と彫られています。
一揆と言うものは褒められることではないと思います。
しかし、庶民の苦しみを思い命を懸けての訴えは簡単にできる事ではないと思います。
私は松平辰蔵さんをはじめ、何とか生活が少しでも良くなるようにと立ち上がった人たちを誇りに思います。
平成27年度に松平親氏公顕彰会さんが発行された書籍「加茂群村々百姓騒立諸事日記」
まだ半分くらいしか読めていません。
この本は、高月院さんに残る記録を元に作成されました。
一般的に知られる加茂一揆とは少し目線の違うものです。
涙なくしては読み進めない本です。
加茂一揆、いつの時代にも教訓となる出来ではないか・・・と思います。
いつもありがとうございます。
遅くなりまして申し訳ございません。
松平親氏公顕彰会(豊田市役所松平支所内)に在庫があれば対応していただけると思います。
当協会では管理をしておりませんので、申し訳ありません・・・m(__)m